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ガイド / コスト

特注CNC自動車部品の本当のコスト

2026年9月21日

機械加工した自動車部品の見積が、カタログ部品の価格のように見えることはまずありません。その理由は、見積に含まれる金属そのものの代金がごくわずかだからです。支払う費用の大半は、機械の稼働時間と、機械を準備するための時間です。

一般的な見積に含まれる項目を、影響が大きい順に説明します。

段取りとプログラミング

刃物が何かに触れる前に、担当者がお客様のファイルを開き、部品の固定方法を決め、工具経路を作成し、工具をセットし、プログラムを確かめるために最初の1個をゆっくり加工します。角物のブラケットなら2時間ほどかもしれません。5つの面に形状があり、先に治具を作らなければならない部品なら、丸1日かかることもあります。

この作業の費用は注文ごとに一度かかります。1個しか必要なくても安くはなりません。試作1個の場合、請求額の大半をこの費用が占めることも多く、単品と5個の見積総額がほとんど同じになるのはそのためです。

実務上の結論として、2個目が必要になりそうなら、今まとめて2個発注してください。

材料

材料費を決めるのは2つの要素です。合金の種類と、部品を削り出す素材ブロックの大きさです。

加工会社は、部品に加えてクランプ用の取り代を含められる大きさの角材を購入します。長さ200 mmのブラケットに30 mmのボスが1つ突き出ている場合、全長にわたってボスの高さを確保できる厚さのブロック代を支払うことになります。その金属の大半は切りくずになります。

合金の影響は二重です。チタンや4340は6061よりキロ単価が高いうえ、切削速度も数分の一になるため、材料費だけでなく加工時間も増えます。6061から7075への変更は、請求額にはたいてい小さな差しか生みません。チタンへの変更はそうはいきません。

公差と表面粗さ

公差を厳しくするたびに、加工パスが増え、送りが遅くなり、より良い工具が必要になり、検査も増えます。プラスマイナス0.01 mmと指示された穴は、ボーリングして測定されます。同じ穴がプラスマイナス0.1 mmなら、ドリルとリーマで加工され、その後は誰も気にしません。

表面粗さも同じです。Ra 1.6は通常の仕上げパスで得られます。大きな面でRa 0.8を求めると、新しい工具でゆっくり削るパスが必要になります。

公差は部品に必要な箇所にだけ指定してください。穴、シール面、ほかの部品と位置を合わせなければならない箇所です。それ以外は普通公差とし、図面にその旨を明記してください。

数量

段取り費用は分散されます。数量による価格曲線の話は、これに尽きます。

1個なら段取り費用をすべて負担します。10個なら1個あたり10分の1です。100個になると段取り費用はほとんど目立たなくなり、部品単価はサイクルタイムと材料費に近づくため、曲線は平らになります。それ以上のコスト削減は、段取り費用の分散ではなく、加工会社による工程の変更から生まれます。つまり、より良い治具、1回のセットで固定する部品数の増加、フライス盤から棒材供給式の旋盤への切り替えなどです。

数量による価格の区切りに近い場合は、それがどこにあるかを加工会社に尋ねてください。多くの会社は、40個でも25個とほとんど同じ価格だとはっきり教えてくれます。

表面処理と二次加工

アルマイト、粉体塗装、亜鉛めっき、熱処理、ねじインサート、レーザー刻印。これらは通常、別の業者に回されるため、費用、運賃、数日の納期が加わります。すでに協力業者を持つ加工会社なら、見積の中で手配してくれます。持たない会社は、上乗せして外注するか、お客様に手配を求めます。

鋼製部品の熱処理については、特に注意が必要です。機械加工の後に焼入れすると部品が変形することがあるため、重要な形状は研削で後から仕上げます。これは別の機械での別工程であり、価格に反映されます。

見積を下げる4つの変更点

  1. 重要でない公差を緩める。 すべての指示を見直し、その寸法がずれたら何が壊れるのかを考えてください。多くの図面は、習慣ですべてを厳しくしています。
  2. 素材ブロックを小さくする。 部品全体の高さを10 mm減らすだけで、より小さな素材サイズに収まり、荒加工のパスを1回減らせることがあります。
  3. 内側の角に丸みを付ける。 内側の角を3 mmのRにすれば、加工会社は大きく速い刃物を使えます。鋭い内角には、ごく小さな工具か、別工程が必要になります。
  4. 実際に使う数量を発注する。 今週必要な数量ではなく、実際に使う数量です。

本当の見積を得るために送るもの

加工会社は、見えるものに値段を付けます。形状にはSTEPファイルを、公差、材料、表面処理、ねじの指示にはPDF図面を送ってください。旧部品しかない場合は、定規を写し込んで撮影し、ほかの部品と接する形状を測定し、部品の取付先をお知らせください。

明確な図面をもとにした見積は、加工会社が責任を持てる見積です。写真と期待だけをもとにした見積には、加工会社が見えなかったすべての部分に対する余裕分が含まれます。

よくある質問

1個の価格が10個とほとんど変わらないのはなぜですか?

プログラミング、治具、最初の試し削りの費用は、部品ごとではなく注文ごとに一度かかるからです。1個でも10個でも、その時間は請求書に載ります。そのため10個にすると1個あたりの価格は大きく下がります。

STEPファイルを送ると部品は安くなりますか?

見積が早く正確になり、通常は上乗せされる余裕分が少なくなります。写真だけで作業する加工会社は推測するしかなく、推測には誤差を見込んだ余裕分が上乗せされます。

1社にすべて任せたほうが安くなりますか?

加工会社がすでにめっきやアルマイトの協力業者を持っていれば、たいていは安くなります。自分で仕事を分けると、運賃、2回目の検査、そして誰も結果に責任を持たない空白が生まれます。

この部品の見積が必要ですか?

図面または旧部品の写真をお送りください。最大3社の加工会社とマッチングし、24営業時間以内にご返信します。

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